会員登録 企業登録
会員登録 企業登録

IT・web系フリーランスの半数以上が「企業案件で本音を言えない」

IT・web系フリーランスの半数以上が「企業案件で本音を言えない」

株式会社LiKG(本社:東京都 渋谷区)は、IT・web系フリーランスとして企業案件に関わるクリエイターを対象に、「企業案件における本音とコミュニケーション」に関する調査を実施しました。
調査の結果、企業案件で本音を言えなかった経験がある人は56.5%(113人)にのぼり、半数以上のクリエイターがクライアントとのコミュニケーションにおいて本音を抑えている実態が明らかになりました。
56.5%が「企業案件で本音を言えなかった経験がある」《図1:本音を言えなかった経験》企業案件において本音を言えなかった経験を尋ねたところ、「ある」と回答した人は56.5%(113人)でした。一方で「ない」と回答した人は43.5%(87人)となり、半数以上のフリーランスがクライアントとの関係性の中で本音を抑えていることが分かりました。

企業案件では契約条件や業務範囲が曖昧なまま進行するケースも少なくないため、問題を感じても関係性を優先して発言を控える場面が生まれている可能性があります。
修正範囲の曖昧さが最多48.67%《図2:本当は直してほしかったこと》本音を言えなかった経験がある113人に対し、実際に直してほしいと思っていた内容を聞いたところ、「修正回数・修正範囲が曖昧」が48.67%(55人)で最も多い結果となりました。
続いて、「フィードバックが抽象的」が37.17%(42人)、「レスポンスが遅い」も37.17%(42人)と同率で並びました。さらに「仕様変更が多い」が36.28%(41人)、「業務範囲外の仕事を任される」も36.28%(41人)となり、進行管理や業務範囲に関する問題が多く挙げられました。

その他には、「担当者が頻繁に変わる」が17.7%(20人)、「社内スタッフ扱いする」が15.04%(17人)など、コミュニケーションや立場の問題も一定数見られました。

これらの結果からは、成果物そのものよりもプロジェクト設計や進行ルールの曖昧さに対する不満が多いことがうかがえます。契約時の認識合わせや修正ルールの明確化が不十分な場合、フリーランス側に負担が偏る構造が生まれやすいと考えられます。
「立場的に言いづらい」が最多52.21%《図3:本音を言えなかった理由》本音を言えなかった理由として最も多かったのは、「立場的に言いづらかった」が52.21%(59人)でした。
次いで、「言っても改善されないと思った」が46.9%(53人)、「仕事がなくなりそうだった」が38.05%(43人)という結果となり、フリーランス特有の立場の弱さや関係維持への配慮が大きな要因となっていることが分かります。
さらに、「関係性が浅かった」が27.43%(31人)、「忙しそうだった」が5.31%(6人)、「その他」が4.42%(5人)という回答もありました。
「言いづらさ」と「言っても改善されない」という回答が並んでいることから、心理的な遠慮だけでなく、構造的に意見が届きにくいコミュニケーション環境も影響している可能性があります。
本音を言えないことで60%がストレス《図4:本音を言えなかった結果》本音を言えなかった結果として最も多かったのは、「ストレスが溜まった」が60.18%(68人)でした。
また、「モチベーションが下がった」は47.79%(54人)と半数近くにのぼり、心理的な影響が大きいことがうかがえます。さらに、「クオリティが下がった」が15.93%(18人)、「継続を断った/フェードアウトした」も15.93%(18人)となり、結果として案件の継続や成果物にも影響するケースが見られました。
一方で、「特に影響はなかった」と回答した人は8.85%(10人)にとどまりました。こうした結果から、本音を言えない状況は個人のストレスだけでなく、プロジェクトの成果や継続性にも影響する可能性があると考えられます。
報酬・進行やコミュニケーションへの不満《図5:企業案件での不満の割合》企業案件における報酬への不満を尋ねたところ「非常にある」が24%(48人)「ややある」が39.5%(79人)となり、合わせて63.5%(127人)が何らかの不満を抱えている結果となりました。
一方で「あまりない」は27.5%(55人)「ない」は9%(18人)となりました。
進行やコミュニケーションに関する不満については「非常にある」が17%(34人)「ややある」が36%(72人)となり、合計で53%(106人)が不満を感じていることが分かりました。一方で「あまりない」は32%(64人)「ない」は15%(30人)という結果でした。
また、半数以上が報酬面に課題を感じていることからフリーランス市場における価格設定や契約条件の透明性も課題となっている可能性があります。
不満を相談できない人が42%《図6:不満があった時の相談相手について》不満を感じた際の相談相手について尋ねたところ、「相談できる人がいない」が42%(84人)で最多となりました。相談先としては、「フリーランス仲間」が25.5%(51人)、「家族・友人」が20%(40人)、「クライアント担当者」が15%(30人)、「PM・ディレクター」が8.5%(17人)という結果となり、案件内で直接相談するケースは限定的であることが分かりました。

自由回答から見える「フリーランスの本音」自由回答では、以下のような声が寄せられました。
「仕事がなくなることを考えると強く言えない」
「クライアントとの関係性を壊したくない」
「言っても改善されないと思う」
「契約範囲が曖昧なまま業務が増えていく」
「相談できる相手がいない」
実際の回答では、「仕事がなくなると困るから言えない」「フリーランスの立場なので強く出られない」「言っても改善されないので諦めている」といった声が複数見られ、フリーランス特有の立場の不安定さが本音を言いづらくする要因になっている様子がうかがえました。

また、「契約時は設計やコーディングの契約だったが、入ってみるとマネジメント業務を求められた」「事前に聞かされていない仕事を無償で押し付けられた」など、業務範囲や契約条件の曖昧さに関する具体的な経験も寄せられています。さらに、「言っても改善されないので諦めた」「何も言わないから問題に気づかないまま時間が経つ」といった声からは、単に発言しづらいだけでなく、そもそも意見が反映されにくい環境が存在している可能性も示唆されました。

一方で、「本音を言えない経験はない」「問題があれば伝えるようにしている」といった回答も一定数見られましたが、自由回答全体を通して見ると、フリーランスとクライアントの関係性におけるパワーバランスや契約・進行の曖昧さが、本音を言いづらい状況を生み出している可能性が浮かび上がる結果となりました。
課題解決のために必要な3つのポイント今回の調査結果から、フリーランスと企業の案件においては、コミュニケーション構造の設計が重要であることが分かりました。特に以下の3点が課題解決のポイントになると考えられます。

1. 契約・業務範囲の明確化
修正回数や業務範囲、仕様変更時の対応などを事前に整理することで、認識のズレを防ぐことができます。契約段階での合意形成が、トラブル予防につながります。

2. フィードバックの言語化
抽象的なフィードバックは修正回数の増加や誤解の原因になります。具体的なフィードバックルールを設けることで、双方の負担を減らすことができます。

3. 第三者によるコミュニケーションサポート
PMや仲介会社など第三者が入ることで、意見の調整やコミュニケーションの橋渡しがスムーズになるケースもあります。特にフリーランスにとっては、直接言いづらい課題を整理する役割として機能する可能性があります。
株式会社LiKGでは企業・フリーランスの双方が安心して意見を共有できる環境構築を目指しています私たち株式会社LiKG(リク)では、企業とフリーランスがより健全な形で協業できるプロジェクト環境をつくることが重要だと考えています。業務範囲や修正ルールの整理、コミュニケーション設計、プロジェクト単位でのフォローアップ体制などを通じて、双方が安心して意見を共有できる仕組みづくりを進め、IT・web系フリーランスが本来持つポテンシャルを十二分に発揮できる環境構築を目指しています。
今回の調査が、企業とフリーランスのより良い協働環境について考えるきっかけになれば幸いです。

調査概要
調査名:企業案件における本音とコミュニケーション調査
調査期間:2026年2月13日〜2月14日
調査対象:フリーランスモニター
有効回答数:200名
調査方法:アンケート配信サービス「freeasy」を活用したアンケート調査

続きを読む →